月の輝く夜―――
街外れの廃墟では悪質な犯罪グループが、警察から流出した拳銃を手に、新たな犯罪を企てていた。そこに現れた2人の高校生・誠とあげは。彼らは驚くほど素早い動きで、犯罪グループを拘束し、あっという間に事件を解決してしまう。
翌朝、とある街に建つ古い洋館・『月長館(げっちょうかん)』では、いつもの日常が始まろうとしていた。ここには、管理人のきよい・大学生の“合コン王子”政和・そして、誠とあげはの4人が、ごくフツーに暮らしている。
しかし、一見普通に見える彼らには、人には言えない大きな秘密があった。それは、彼らが「吸血鬼(ヴァンパイア)」だということ---。
彼らは“とある人物”からの依頼を受け、警察が動きたがらない“ヤバイ”事件を解決し、その報酬で暮らしているのだ。そんな彼らの元に届いた、新たな依頼はここ最近多発している「女子高生連続通り魔事件」の犯人を捕まえること。『なぜ、こんな普通の事件を解決するために、俺たちに依頼を?』と訝しむ彼らだが、早速“作戦”を開始することに…。
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